大学院時代の苦い思い出・・・

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大学院時代の苦い思い出・・・
2015/08/12

大学院というのは、そもそも合格させることが前提で行われるような入試ですから、学部に比べてずっとそのハードルは低いのが一般的です。そんなこともあって、大学時代全く勉強をしなかった私も合格することが出来ました。けれども人生そんなに甘いものではありません。そのボロは入学後ほどなく現れてきました。大学院というのは幸いにも「試験」というものはありませんでしたから、学部時代のように欠点や再試などに悩まされることはなかったのですが、教室という少人数の中で、様々に知恵を出し合って研究を進める、というルーチンな業務の中では基礎学力がないことは誰の目にもすぐに分かります。その分本質的な実力が見透かされるのです。それは大学時代の教科内容にとどまらず、英語や国語力の稚拙さ、さらには社会常識のなさまで露呈してしまいます。ある意味再試に悩まされていた大学時代よりもずっとコワイところがあります。

そんな中で「自分は本気を出して勉強してもたかが知れている」ことを初めて思い知らされました。しかも最もイヤなことは、教室では月に1度研究報告会が開かれるのですが、その場には配属されている4年生の学部学生も参加します。そこでも教授をはじめ各先生方は容赦なく研究の不備をついてきます。思い過ごしかもしれませんが、普段結構偉そうに上から目線で話している学部学生の前でちょっとでもアホなところを見せてしまうと、彼らの目は鋭く私の心に突き刺さってきます。大学時代には、こんなことには全く動じない図太い神経を持っていた私ですが、さすがに大きなコンプレックスに打ちひしがれてしまっていた時期でもありました・・・。

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