「ピース又吉」の芥川賞受賞に思う・・・

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「ピース又吉」の芥川賞受賞に思う・・・
2015/07/20

“お笑い芸能人が芥川賞を受賞!”という少々ミーハーチックなところに私自身関心があった、という面もいささか否定はできませんが、私は彼のある側面に興味を持ちました。私が見たトーク番組で彼は、芥川龍之介、太宰治の人間性についていろいろと彼なりの評価を語っていました。その評価が的を得ているのかどうかも私には分かりませんが、その様子を見ていて本当に彼らの作品が好きなんだなぁ、ということがじっくりと伝わってきました。彼は小学生、中学生のころは学校の勉強は全くできなかったらしいのですが、読書だけは好きで国語の読書感想文には実に繊細な評価をしていたそうです。成績に結び付こうがつくまいがそんなことは彼には全くどうでもいいことなのです。今でも彼の部屋には2000冊を超える本が並んでいるということも言っていました。牽制欲、ネームバリューや金儲けのためにやっているのではなく、純粋に読書が好き、本が好き、な人こそこのような賞を受ける権利がある、という意味で彼の受賞には拍手を送りたいという気持ちになるのです。

振り返って我々の世界を眺めてみると、「在宅医療」というと我先にと名前を連ねる人物が登場します。果たして彼らは本当にどれほど「在宅医療」に貢献しているのでしょう?どれほどの在宅患者さんに喜ばれているのでしょうか?と考えた場合、「ピース又吉」のような純粋な在宅薬剤師が少しでも多く登場してほしいと願わざるを得ません!

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