薬学教育の2面性を憂う・・・パート4~「テクニシャン」について考える~

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薬学教育の2面性を憂う・・・パート4~「テクニシャン」について考える~
2015/04/10

今、慢性的な薬剤師不足を背景として、案の定というか予想通り、実務的な調剤サポートを行うスタッフとして「調剤テクニシャン」を制度化しようという動きが起こってきました。これまでグレーな存在であった調剤室の中での無資格者による調剤補助業務を、クリアな形にしようという動きです。実務的なスタンスから考えますと、このような考え方は合理的な発想で一刻も早く進めて欲しい感じはあります。けれども、そういった「テクニシャン」に対して資格を与えるべきか、そうではないか。という最初の段階から議論が分かれてしまいます。それは、「テクニシャン」が生まれればどこまで薬剤師の職能を委譲するか?つまり、これまで「薬剤師」にのみに与えていた既得権益(?)を自ら放棄し、結果的には自らの首を絞めてしまうのではないか?というパラドックスに陥ってしまっているのです・・・。

考えてみれば、なんともサモシイ論議なのでしょう***。

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