第10回HIP研究会関西支部会に思う・・・

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第10回HIP研究会関西支部会に思う・・・
2015/03/16

昨日、のHIP研究会関西支部会は結構骨のある会でした。特に事例報告の「あけぼの薬局」坂本岳志君(正直よく知っているだけにあまりほめたくはないのですが・・・)の発表はよかったです。一体どこで勉強したのか知りませんが、話の組み立てが上手い!適度に症例を入れながら、聴衆に一緒に考えてもらうように進めていく・・・。これだと決して上から目線の話にならない。私とはひとまわり以上も違う“ワカゾー”ですが見習うべきところは多々ありました。

そんなことはおいておいて、この会で私が最も勉強になったのは、病院側との連携というか信頼関係が確立されているであろうことです。症例の中で、「薬局側からの提案」というものをわざわざ数値化してスライドにまとめたりしていました。

話は変わりますが、ポンプのレンタルなどで当方で最も頭を悩ませているのが「オーダーをもらってからの突然の在宅中止例」です。これは急な状態の悪化や死亡などによるものなのですが、その数が半端ではない!実に戴くオーダー数の半分ほどに及んでいるます。その根にあるのが、病院側と、我々を含む地域医療提供者側との意思疎通がほとんど行われていないことによるのではないかと私は考えています。つまり、病院の医師は在宅に移行してからの“医療”というものがイメージできていませんから、自らの出来る限り、成す術がなくなるまで対応し、いよいよ両手を挙げる寸前に我々の手にゆだねられる・・・。結局我々の行い得る在宅医療なんて“看取りだけ!”という状況になってしまう・・・。そのような状況を少しでも改善するにはまずは”病診薬連携!”ということになってきますが、少なくとも「あけぼの薬局」ではその形はある程度整っているのではないか?という印象を持ちました。

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