プライマリケア認定薬剤師を取得しようと3年ほど前から、セコセコと研修会に参加してきましたが、いよいよ最後の関門であるプライマリケア認定医の指導の下での“見学実習”とやらに参加いたしました。
見学させてもらえる医師を認定薬剤師の理事である矢澤一博先生に伺ったところ、紹介していただいたのが「大島民旗」先生という方でした。私自身このシステム自体を十分に把握できていないところもあるのですが、言われるままに本日(4月30日)、先生の所属する「西淀病院」にお邪魔してきました。
“見学実習”というものの目的とかもまだ十分に把握できていないことも手伝って、妙な緊張感からか昨夜はなかなか熟睡できませんでした。まず、参加したのは医局での朝の患者カンファレンスから始まって、大島先生の在宅診療への同行、そして午後には「中山明子」先生という方の
小児科の予防接種外来の見学でした。
先ほど述べましたような“見学実習”の目的とかいう難しい問題は別として、率直な感想はこれまでなかなか見ることができなかった医師の目線からの医療を見ることができたことは貴重な経験でした。
今回このブログで取り上げたいことはこの「中山明子先生」についてです。正直私は「小児科」にも「予防接種」にもあまり興味がありませんでしたが、この中山先生のキャラクターにはずいぶんと医師としてあるいは臨床家としての魅力を感じました。おそらくは私よりは1回り以上、下手をすれば2回りほども
下であろう方ですが、私にはない患者さんを引き付ける魅力があるように感じました。その理由は、どの程度の患者さんを受け持っているのかわかりませんが、それぞれの患者さんの背景を熟知していること。たとえばお母さんの性格や子供に対する接し方などです。そして2つ目は患者さんからの質問に対する答え方です。
端的にしかもきちんとした資料をつけて、エビデンスに基づいた説明をわかりやすく行っています。資料は、一般向けに書かれた「病気の本」をコピーしたものが多く、決して特別な資料を用意しているわけではないのですが、それぞれの質問に対してすぐに必要な資料が出てくるのには小気味よささえ感じました。
ひょっとして医者の世界ではこのような対応は、ごくごく普通のことなのかもしれない・・・という気もしてきて・・・、とすればやはり“医師”というのはすごい人の集まりなのかもしれないですねぇ~。
今日はいろんな意味でいい勉強をしました。