以前に、このブログで【ドロップアウト薬剤師】なる世代の薬剤師の方が存在することを述べました。
つまり、今の年齢でいうと50歳代後半から80歳代くらいまでの年齢層になりますか・・・、要するに【医薬分業】を主張すれどもなかなか進まず、
臥薪嘗胆の思いで日々過ごしていた方々のことです。中には“薬剤師というプライド”を放棄して商売人に徹する方向に身を転じた人もいますが、
苦しい薬局経営の中でも頑として医療人たる薬剤師のプライドを持ち続けていた人は多かったと思います。
しかし医薬分業率が60%を超えた現在のシステムを支えているのは、彼らとは違ったマンツーマン分業によって成功している世代です。
年齢層でいうと、40歳代前半から50歳代前半くらいまででしょうか?その後者の世代は、前者の薬剤師をどのようにみているのでしょうか?
彼らからすれば、前者の人たちは医薬分業の理念は立派なものをもっているものの、実際にいわゆる調剤薬局の経営はできません。
かといって実務ができるかというと、これまた全く素人同然です。その一方でプライドばかりが高く、ウンチクばかり聞かされる・・・正直尊敬もしていないし、
役にも立たない・・・、あまりかかわりたくはない存在かもしれないです。
“現在の薬局経営”の基本的な骨格は以下の通りです。
まず大前提が“マンツーマン分業”です。この動きがないと何も進みません!つまり開業またはすでに開業している医療機関においては院外処方箋発行の
意志がある医療機関の動き、あるいは背景など詳細に把握することから薬局経営の活動が始まります。そしてその後は彼らが独自で見出した経営哲学に基づいて
運営していく・・・。1つ2つの店舗を立ち上げれば、あとはそれほど難しくはないです。
というのも医療機関の動きさえ把握できればあとは業績予想も事業計画もすぐに見えてきます・・・。
しかし薬局経営なんてこんなものでしょうか!なんかおかしくないですか!
というのも、全く患者さん、あるいは一般社会の方に目が向いていません! これでは、いくら薬局が「地域医療に貢献しよう!」としても
見向きもされないのは当たり前です!
もっと、いかに患者さんに!地域社会に!受け入れられる制度にしていくか!を考えないと本当の意味で社会に受け入れられる施設には
なりえないのではないでしょうか!いかえれば、そのような努力が報われるシステムにならないと薬局の将来はないのではないでしょうか?