”職種に優劣なし!”その3~こだわりのラーメン店に学ぶ

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”職種に優劣なし!”その3~こだわりのラーメン店に学ぶ
2018/01/02
日本には5~6坪の小さな店舗に店を構え、そこに長い行列ができているいわゆる“こだわりのラーメン屋”がそれぞれの地域にいくつかあります。この現象は、ラーメンの発祥の地中国には見られないそうです。これは、1つのものにこだわる日本人独特の国民性かもしれません。しかしながら一方で、大阪ではちょくちょく見かける「たこ焼き屋」の屋台は、どの屋台のたこ焼きも味にはそれ程大きな変わりはなく、行列も見たことがありません。この違いは何なのでしょう?その最も大きな要因は、私は提供者側の“思い入れ”の違いであろうとみています。そしてもう1つはそれを受け入れる側のそのものに対する”こだわり”でしょう。「ラーメン」には、麺、スープ、具材など様々なバリエーションがあって、提供者側はその奥深さを知れば知るほど思い入れが強くなり、その完成品である一品のラーメンが洗練されたものになっていくのでしょう。一方で「たこ焼き」は使われている材料自体がシンプルなものであることから、そのバリエーションにも限度があり、なかなかその奥深さを追求するものが現れてきません。・・・いやこれは「たこ焼き」の限界なのかもしれませんので、提供者側を責めるのは間違っているのでしょう。つまり、「ラーメン」は「所詮ラーメン、されどラーメン!」なのですが、「たこ焼き」は「所詮、たこ焼き」で終わってしまうのです。
 さて、「薬剤師」の話に戻します。今、臨床の中で与えられている薬剤師業務は様々な制約があります。だからといって「所詮は、薬剤師」というスタンスの中で業務を行っていないでしょうか?「されど薬剤師!」の発想は忘れてはいけません!
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