大学院時代の恩師の死に思う・・・

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大学院時代の恩師の死に思う・・・
2015/08/28

先日このブログに、大学院時代は私はデキが悪く苦い思いをした・・・というようなことを書きました。けれども今思い起こしてみても、それは同時に大変楽しい思い出として心に刻み込まれている・・・、というようなことも述べました。どこでもそうだと思いますが、大学院というところは学部時代と違うのは、大学内での生活時間が長く自らの生活にどっぷりと入り込んでくることです。例えばある先輩は、教室の自分のデスクの横のところにインスタントラーメンを箱ごと置いていて、夜中や休日に教室の湯沸し用のガスコンロでちょこちょこ作って食べていました。私はちょうどその先輩の横の席でしたから、その先輩のインスタントラーメンについての講義も受けたことがありました。そのように、院生は先輩や先生たちと、よりプライベートなところまで立ち入った付き合いをするようになります。

先日、私がマスター時代に教室の助手をしていた先生の訃報が突然舞い込んできました。その人は私より3つ年上の女性で、おそらく優秀だったのでしょう、学部を卒業してすぐに教室の助手になっていました。私が出合ったのは彼女が助手になって確か2年目の時です。私も新しい世界に飛び込んで夢を膨らませていた時期でしたが、今考えてみれば彼女も同じように夢を膨らませていた時期だったに違いありません。そんななかでいろいろなことを教わりました。研究のことや学内のことはもちろんですが、教室内でのルールから日常生活のアドバイスまで厳しく、また暖かく私にとっては姉のような感覚で指導してもらっていたように思い起こします。私は今でもずっと当時教わった教授の指導を心に留めながら日々の業務を行っています。しかしその指導をかみ砕いて教えてもらい、サポートしていただいていたのは彼女でありました。・・・まだまだ筆舌に尽くしがたい思いがこみ上げてきます・・・。

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