大学院時代の苦い思い出(パート2)・・・

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大学院時代の苦い思い出(パート2)・・・
2015/08/25

大学時代に「部活」に注ぎ込んできた情熱を、大学院ではその全精力を「研究」に注ぎ込んできました。しかしいくら頑張ったところで、英語の文献はそう簡単には読めるようにはなりません。また、研究解析能力は基礎学力の上に積み上げられるもので、土台が出来ていない物の上には何も積み上げることはできません・・・。元来秀でたものがあってそれが埋もれているのであれば、大学院で飛躍する可能性もあるのでしょうが、そんな人は100人に1人いるかどうか・・・?というほど珍しい人材であって、当然私にはそういう天性の才能はあるはずもありません。結局大学院時代は周りの人に対してコンプレックスに苛まれて過ごした2年間だったように思えます。

けれども精一杯にやったという満足感からでしょうか?入学当初は学部学生の視線が気になっていた私も、マスタ―2年になるころには、彼らの前で教授にどんなに大きな雷を落とされても全く動じなくなっていました。そして何より私にとって心の支えになっているのは、卒業間近に教授に言われた次の言葉です。

「私の長い教授生活の中で、2年間であなたほど伸びた生徒はいません!」

・・・この言葉は、いつもの“雷”の中で、学部学生をはじめマスター1年生もいるセミナーの中で言われました。ふと出てきた言葉ですから、決して純粋なほめ言葉ではなく、裏に「当初いかに酷かったか・・・」という意味も含まれています。

そんなことを十分に把握した上で、私にとっては何よりもありがたい言葉として心に刻まれています。

大切なのは、人と比べて自らはどうなのか? ということではなく、以前に比べて今の自分はどうなのか?

ということです。

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