“棚卸”

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“棚卸”
2013/04/02

先週の土曜日(3月30日)、当社で棚卸を致しました。

 

私は二代目ですから、小さい時から両親が経営している山本薬局(3年前に閉局しました)をみて育ってきましたが、この棚卸は、40数年前の小学生当時の、

ある種独特の雰囲気を持ったほのぼのとした思い出がよみがえってきます。

 

40年前の小学生の私には、家族全員が手伝わされ、また日ごろ来ている卸の人や場合によっては知り合いや親せきまで駆り立てて行う、

一大イベントであったように記憶しています。やり方は商品を見て読む人と記録する人の2人がペアになって行う様子は基本的に今も当時も変わらず、

なんということでもないのですが、小学生の私には日頃何も相手をしてくれない大勢の大人の人が、この日ばかりはいろいろな話をしてくれる実に楽しいひと時でした。

今は、事前の準備がきちんとできているせいか、従業員だけでしかも半日もあれば終わってしまうのですが、当時は決まって日曜日の朝の9時頃からから、

ラジオを聞きながら1日かけて行いました。昼食時にはテンヤモンをとるか、または何人かに分かれて近くのうどん屋へ行くなどして、

2時間ほど中休みをしながらとるのが相場です。この時期は高校野球の時期ですので、話題の中心は高校野球となります。

しかも毎年、決まって誰か異常に選手に詳しい人が現れ、自然とその人が話の中心となります。当時、まだ野球には興味がなかった私には、

少々面白くない時間になってしまいます・・・。今考えれば、お手伝いに来てくれている人は、ほとんど報酬もなく、

唯一会社からの出費といえば昼食代とその時に少々出されるビール、そして棚卸の最中につまんでもらうオヤツ程度だったと思います。

呼ぶ方も呼ばれる方も、あまりそんなことには頓着しないで、しかもほのぼのと楽しくやっていたのでしょう・・・。

 

そんな当時のことを思うと、今の時代はどうなのでしょう・・・?いい時代なのか・・・? 面白くない時代になってしまったのか・・・?

皆さんどう思われますか?

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